心臓人工弁の再設置成功 阪大、重症患者にカテーテル活用

2017/7/25 11:31
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 心臓に取り付けた人工弁が、経年劣化で機能しなくなった東日本在住の重症心不全の60代男性に、カテーテル(細い管)を使って新たな人工弁を設置する手術を実施、成功したと大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)のチームが25日、記者会見し発表した。

 チームによると、人工弁は8~12年で劣化し、新たに弁を付ける必要があるが、重症患者の場合、開胸手術をすると体への負担が大きく、術後に補助人工心臓を使用しなければならなくなる可能性が高い。

 今回、カテーテルは胸から挿入しており、大きな開胸手術は不要で、治療が難しかった重症患者への新しい手法として期待される。

 チームは2009年、心臓の大動脈弁が開かなくなる重症患者に、太ももなどからカテーテルを挿入して人工弁に置き換える「経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)」に国内で初成功。500例以上行ってきた。

 今回の手術は臨床研究として今年6月20日、拡張型心筋症と人工弁機能不全を併発した男性に実施。過去にカテーテルを使わない開胸手術で設置した人工の僧帽弁の部分に、TAVIの技術を用いて新たな弁を付けた。

 会見に同席した男性は「術後の復帰が早く、感謝の言葉しかありません」と笑顔で話した。澤教授は「重症患者の治療に画期的な変革をもたらすと確信している」とした。(共同)

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