熊野古道、40キロを世界遺産追加承認 ユネスコ委
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は日本時間24日夜、パリで臨時会合を開き、熊野古道で知られ、2004年に世界文化遺産に登録した「紀伊山地の霊場と参詣道」(三重、奈良、和歌山)に、その後の調査で見つかった参詣道約40キロを追加することを承認した。登録対象の参詣道は計約350キロに延びる。
追加されるのは熊野参詣道の中辺路(なかへち)と大辺路(おおへち)、高野参詣道のうち、和歌山県内に位置する22の区間。草木に埋もれていた古道が発掘されるなどしたため、政府が追加申請していた。
当初は7月にトルコで開かれた世界遺産委で承認される予定だったが、軍のクーデター未遂の影響で先送りされていた。
登録済みの世界遺産の構成を追加するのは「石見銀山遺跡」(島根県)に続き国内2例目。〔共同〕