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環境ホルモンの規制検討 環境省、化学物質6種類

環境省は25日までにビスフェノールAやノニルフェノールなど6種類の化学物質について、野生生物の生殖機能や成長に異常を起こす内分泌かく乱物質(環境ホルモン)の可能性があるとして、確認試験と規制の検討を進める方針を明らかにした。

メダカを使った試験で次世代に影響が及ぶかを調べ、低い濃度でも異常がみられれば、環境基準の設定などを検討する。欧米でも環境ホルモンを科学的に特定し管理する方法を模索しているが、フランスは先行してビスフェノールAの使用を禁止した。

他の候補物質はエストロン▽オクチルフェノール▽ヒドロキシ安息香酸メチル▽ペンチルフェノール。いずれもメダカに与えると、肝臓で女性ホルモンに反応してつくられる物質の濃度が上昇した。

環境ホルモンは、体の機能を調節する仕組みを乱す物質。プラスチック製造や工業用洗剤などに用いる物質の一部にこうした作用があるとみられ、生態系への影響が懸念されている。

環境省は環境ホルモンへの新たな対応方針「エクステンド2016」を策定。試験対象とする物質の拡大に加え、カエルなどを使った試験法の開発を盛り込んだ。環境ホルモンの人への影響はよく分かっていないが、担当する厚生労働省は「特に検討は進んでいない」としている。

〔共同〕

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