2019年7月17日(水)

英語「話す」力の採点は録音で 文科省、学力テストで方針

2017/2/24 21:28
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文部科学省は24日、2019年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)から中学校3年生が新たに受ける英語の「話す」力の採点に、パソコンやタブレット端末を使う方針を示した。これまで教員が生徒と対面して採点する案を検討していたが、昨夏に中3を対象に実施した調査で、教員間で採点にばらつきが生じたため方針を転換した。

同日省内で開いた学テの専門家会議で提示した。学テの英語は19年度以降、3年に1度程度実施。中3全員が「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能のテストを受ける。「聞く」「読む」はマークシート式で、「書く」は記述式となる。

「話す」はこれら3技能とは別日程で実施。生徒はヘッドホンを装着してパソコンやタブレットの前に座り、英語の質問に英語でやりとりした音声をふき込む。録音されたデータは国内外の委託業者に送られ、統一の基準で採点される。準備を含めた試験時間は1人10分程度を想定している。

教員が対面で評価するより厳密に採点できるほか、全員が同じ試験時間で終えられるメリットがある。多数の機器が一度に使えれば時間短縮にもつながるため、「現場の負担感を抑えられる」(同省担当者)という。

実用英語技能検定(英検)やベネッセホールディングスの「GTEC(ジーテック)」など民間の検定試験の一部は、既にこうした機器を使って答えるCBT方式で行われている。文科省は大学入試の新共通テストでもCBTの導入を検討しており、中3全員が学テで体験することでその後の他の試験への適応も進むことが期待される。

一方、対面形式であれば、緊張して黙ってしまった生徒に教員が発話を促すことができるが、CBTではこうした教育的な配慮が働かないというデメリットがある。

文科省が16年5月に示した中間まとめ案では、「話す」力は教員が採点する方針を示していた。だがその後に一部の学校を抽出して実施した英語力調査で、教員の「話す」の採点精度をみたところ、結果の5~7割が同省が事前に示した基準と異なっており、適切に評価されていなかった。

文科省の担当者は「日本の教員は文法ミスに厳しい一方、学校全体のレベルによっては相対評価により、できない生徒を甘く評価してしまう傾向があるようだ」と指摘している。

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