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被災者800万人、遠い生活再建 ネパール大地震3カ月

【カトマンズ=共同】9千人超の犠牲者を出したネパール大地震から25日で3カ月。政府は5年を復興期間として掲げるが、被災者約800万人の生活再建の道は描けていない。被害の大きかった山間部の集落ではモンスーンの雨で交通網が悪化、支援の手が届きにくい状態だ。

最大被災地のシンドパルチョーク地区。震災直後、日本の国際緊急援助隊の医療チームが活動していた地区東部バラビセでは、がれきの山が残っていた。「支援の車も最近は来なくなった」と技師、プルナ・スナルさん(32)は肩を落とした。

幹線道路からバラビセに向かう険しい山道は連日の雨でぬかるみ、バスやトラックが次々と立ち往生。土砂崩れの恐れや不便さから、約8千人の人口は「半分に減った」とスナルさんら。にぎわいが戻りつつある首都カトマンズとは対照的だ。

政府は今後1年の予算で約9億1千万ドル(約1130億円)を住宅や学校などインフラ再建に充てると表明した。5万人の労働者に復興支援の技術訓練も実施する。

ただ山間部では劣悪な道路状況と激しい雨が復興支援を妨げている。国際赤十字社・赤新月社連盟(IFRC)は23日、なお「数千人に人道支援が必要」との声明を出した。

バラビセの広場には、防水シートで作った仮設教室が設けられていた。私立小学校の校長、ギタ・グルンさん(49)は「日本は、活動を終える最後の瞬間まで熱心に住民を治療してくれた」と感謝する。

一方でインフラの回復は見込めず、生活は悪化するばかりだとグルンさんは言う。「道路が悪いため復興の資材も足りず労働者も来てくれない」と嘆いた。

ネパール内務省によると、同国内の死者は24日までに8898人。インドや中国など周辺国も含めた死者数は9千人を超えた。

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