「数学C」復活へ 次期学習指導要領で
2022年度以降に導入される高校の次期学習指導要領で、現行の指導要領で廃止された選択科目の数学Cが復活する見通しとなった。現在は数学3の対象になっている「複素数平面」などを数学Cに移行する方針。数学3は学習範囲が多く、高校から「十分な授業時間を確保できない」との声があがっていたという。
算数・数学のあり方を議論する文部科学省の中央教育審議会のワーキンググループが24日、とりまとめ案で示した。
数学Cは「行列」や「平面上の曲線」などを学ぶ科目として1994年度に設置されたが、2012年度に始まった現行指導要領で他科目と統合して廃止された。
高校で22年度以降に始まる次期学習指導要領では、数学と理科を合わせた科目「理数探究(仮称)」が新設予定で、社会生活との関連から数学を学ぶ「数学活用」も廃止となる見込みだ。