2019年2月20日(水)

ED治療薬、4割が偽造品 販売サイト調査

2016/11/24 21:36
保存
共有
印刷
その他

国内で勃起障害(ED)治療薬を製造・販売する製薬4社は24日、インターネットで販売されるED薬を調べたところ4割が偽造品だったと発表した。偽造品には不純物が混じっていたり、有効成分が過剰に入っていたりするケースもあり、健康被害も懸念されるという。EDの潜在的な患者数は国内で1130万人と推計され、ネット経由での偽造品の流入が深刻化している。

国内および日本への流入量の多いタイの販売サイトから米ファイザーの「バイアグラ」など計70サンプルを仕入れ、成分を調べた。偽造品には有効成分が通常の1.5倍も含まれる製品もあり、服用すると低血圧などの症状が出るという。

ED治療薬は症状の性質から医師への相談・処方を敬遠する人が多く、ネット販売に手を伸ばす人が後を絶たない。2015年に税関では約1千件の偽造薬が差し止められたが、大半がED治療薬だった。

厚生労働省は15年度までに累計でおよそ2千件の偽造薬の販売サイトを摘発した。

世界保健機関(WHO)は偽造医薬品の世界での流通額を650億ドル(およそ7兆3000億円)超と推計する。欧米では正規ルートに混入する事例も起きており、2次元バーコードなどを使った流通管理を義務づける動きもある。

偽造医薬品問題に詳しい木村和子金沢大教授(国際保健薬学)は「諸外国の規制強化で日本へ流入するリスクは高まっている。麻薬に代わる犯罪組織の資金源にもなり得る」と警告している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報