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鶴見俊輔氏が死去、93歳 哲学者「思想の科学」

(更新)
鶴見俊輔氏

戦後言論界の中心人物の一人で哲学者の鶴見俊輔(つるみ・しゅんすけ)氏が20日午後10時56分、肺炎のため死去した。93歳だった。告別式は故人の遺志で行わない。

1922年、東京生まれ。祖父に後藤新平、父は鶴見祐輔というリベラル派政治家の家庭に育つ。15歳で渡米。ハーバード大でプラグマティズムを学び、42年同大学哲学科卒。京大助教授や東京工大助教授を歴任。70年、大学紛争における警官隊導入に反対し、同志社大教授を辞任した。

46年、丸山真男や都留重人、姉の鶴見和子らと月刊の思想誌「思想の科学」を創刊。米国の哲学や大衆文化の紹介、研究を通し、日本社会の近代化や精神のあり方を批評。言論・思想界に大きな流れをつくった。

65年、開高健、小田実、小中陽太郎らと反戦運動グループ、ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)を発足。反戦運動を続け、湾岸戦争イラク戦争でも批判的論説を展開した。

「戦時期日本の精神史」(大仏次郎賞)、「限界芸術論」「鶴見俊輔座談」「鶴見俊輔書評集成」など、著作は100点以上。80歳で初の詩集「もうろくの春」を出版した。

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