2019年6月24日(月)

インフルウイルス予測の精度向上 東大教授ら技術開発

2016/5/24 11:30
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東京大学の河岡義裕教授らは、将来流行する可能性が高いインフルエンザウイルスを作る技術を開発した。インフルエンザのワクチンは次の冬に流行するウイルスのタイプをあらかじめ予測して製造するが、予測の精度が高まり、ワクチンの効果向上につながる。

河岡教授らは遺伝子の一部を人為的に変異させ、様々なウイルスを作製した。これを流行したウイルスに感染した患者の血液と混ぜ、血液の中にある抗体が結合できないものを選んだ。

ヒトや動物は一度感染したウイルスには抗体ができて感染しにくくなる。だが作製したウイルスは多くの人が持つ抗体が効かなくなっており、流行する恐れが強い。

インフルエンザワクチンは毎年2月、次の冬に流行しそうな型を予測して製造する。2月までに人や動物に見つかったウイルスの中に、この技術で作ったウイルスと同じ型のものがあれば、流行する可能性が高い。

実際、2012年に流行したウイルスから作ったウイルスが、14~15年の冬に流行した。河岡教授は「流行するウイルスを自信を持って予測できるようになる」と話している。成果はネイチャー・マイクロバイオロジー(電子版)に発表した。

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