2019年6月18日(火)

成人男性の自閉症、2分で診断 映像見せ視線測定

2016/3/24 12:10
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2分程度の映像を見せることで、成人男性の自閉スペクトラム症を診断できたとの研究成果を、福井大などの研究チームが24日までに英科学誌電子版に発表した。幼児期に発見できず、大学生や社会人になって日常生活に支障が出るケースもあり、客観的な判別方法として活用が期待できるという。

自閉スペクトラム症は、自閉症やアスペルガー障害などの統合した呼び方。視線が合わない、会話が続かないといった障害のほか、一つのものに特別な執着を持つことが知られている。幼児期のエピソードや問診を基に医師が診断するが、成人後はうつ病と誤診されることもあり、数値で表せる指標が必要だった。

研究では、既に自閉スペクトラム症と診断された15~40歳の男性21人に、人の顔や、音楽に合わせて動く点の映像を見せ、視線の動きを測定した。その結果、約8割で正しく診断ができた。

研究チームによると、自閉スペクトラム症は発症に男女差があるため、今回は男性のみを対象にした。

福井大の小坂浩隆特命教授は「誤診により、効果のない薬を処方されていた例もある。自閉スペクトラム症と分かれば、環境を整えるなど薬を用いない改善方法も見込める」と話した。〔共同〕

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