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石巻の「人間国宝」制度、仮設に笑顔 民謡など達人表彰

民謡、漫談、雑貨作りに掃除――。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で、ちょっとした特技を持つ被災者を「石巻版人間国宝」として表彰する取り組みが始まった。仮設住宅を支援する団体が認定しており「少しでも明るい話題作りに役立てば」と願っている。

「表彰してあげられればいいんだけど」。きっかけは昨年秋、仮設団地で世話人をしている夫婦がつぶやいた言葉だった。わずか数世帯しかいないのに、ゴミ置き場を毎日掃除する住民がいて、支援団体「石巻仮設住宅自治連合推進会」の川谷清一さん(58)に知らせた。

推進会では、仮設暮らしが長引き、住民同士で暗い話題が多くなっていることが気になっていた。大阪府出身の川谷さんが思い浮かべたのが、関西のテレビ番組で街の名物になっている人を「国宝」として取り上げる人気企画。「石巻」に「街」を掛けて「巻の人間国宝」と命名し、今年2月から推薦などを基に認定を始めた。

月1、2組のペースで選んでおり、第5号の「国宝」となったのは青葉西地区の仮設団地の住民だ。折り紙で色とりどりの飾りを作り、ボランティアらにお礼としてプレゼント。2年ほどで数千個になったという。

5月下旬、認定証のステッカーを受け取ると、活動を支える4人の顔がほころび、大沼重子さん(69)は「楽しみながら続けてきただけ。まさか周りから認められるなんて」と感動した様子だ。

川谷さんは「仮設同士で特技を教え合うなど、新たなつながりをつくってほしい」と話した。〔共同〕

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