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対等な貿易で環境守れ 日本人、インドネシアの島支援

インドネシアの小さな島の暮らしを1人の日本人女性が変えた。ココナツオイルを適正な価格で取引するフェアトレード(公正な貿易)を導入すると、島民の収入が安定。環境を壊す漁に頼る必要がなくなり、同国政府や周辺の島から注目が集まっているという。

スラウェシ島から西に船で6時間ほどのカポポサン島は、ヤシの木が自生するのどかな島。電気や水道といったインフラはない。島民はほぼ自給自足の生活を送り、調理や肌を守るのに使うため、ココナツオイルを日常的に手作りしている。

兵庫県西脇市で輸入・販売店「ラブズギャラリー」を営む藤原愛さん(30)は、通訳の仕事でスラウェシ島に滞在していた2014年夏、カポポサン島のココナツオイルを知人にもらい、質の高さに驚いた。乾燥肌で悩んでいたが、塗ると調子が良くなった。

当時、島民の主な収入源は近くの海で取れる魚。ダイナマイトやしびれ薬を使うため、サンゴ礁を破壊し、海を汚してしまうが、他の方法がないことを知った。

すぐ島に渡り、「最低限の現金収入があれば、環境を壊す漁をしなくて済む」と語る島民に「ココナツオイルを毎月100キロ買います」と提案した。14年12月に輸入を開始し、島民の要望で決めた金額を送っている。

約半年後、島民がダイナマイトやしびれ薬を使う漁をしなくなったと聞いた。ココナツオイルの収入で新しい漁具を買い、ロブスターの養殖なども始めたという。大臣が視察に来たほか、付近の島にもオイルの作り方を広めているそうだ。

藤原さんは「生産者の立場を思う消費、消費者の立場を思う生産をすれば、社会は変わる。いつか対等な関係が当たり前になり、フェアトレードという言葉もなくなってほしい」と願う。〔共同〕

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