理研の野依理事長が退任

2015/3/23付
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下村博文文部科学相は23日、STAP細胞の論文不正問題があった理化学研究所を視察し「明日(24日)、閣議了解をいただく人事を提案したい」と述べ、野依良治理事長(76)の3月末での退任を決めたことを明らかにした。後任は前京都大学学長の松本紘氏(72)になる見通し。

下村文科相の視察終了後、野依氏は論文不正問題に伴う外部有識者委員会の報告書が20日にまとまったことを受け、理研本部(埼玉県和光市)で記者会見した。STAP不正問題について「研究現場の共著者の相互チェックが不十分だったことに起因するが、組織として防げなかったことは誠に遺憾で、心からおわび申し上げる」と述べた。

論文不正の責任について「(自分に)全くなかったとは言えないが、一義的には(STAP細胞研究に携わった)研究者の責任が最大だ」と述べた。

理研の対処が遅れたことは認め、「一般社会の関心事やスピード感と、理研の価値観に乖離(かいり)があった」とした。

昨年10月、論文不正問題の責任を明確にするとして給与の一部を自主返納した。理事長として説明責任を十分果たしていないという指摘には「適宜説明してきたつもりだ」と反論した。

野依氏は2003年10月に理事長に就任し、今年で3期12年目。任期は18年3月まで残っているが、任期途中で辞任することになった。

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