2018年10月17日(水)

平和誓うひめゆり 沖縄で「学徒隊」慰霊祭

2016/6/23 23:30
保存
共有
印刷
その他

沖縄の「慰霊の日」の23日午後、傷病兵の看護のため動員され半数以上が命を落とした「ひめゆり学徒隊」の慰霊祭が沖縄県糸満市で開かれ、元学徒や遺族ら約350人が参列し、不戦を誓った。

「教員という夢があったのに……」。元学徒隊の同級生を亡くした那覇市の元教員、神山洋子さん(87)はひめゆりの塔の前で涙した。自らは学童疎開の準備で動員を免れたが「戦争は惨め。子や孫の代に同じ思いはさせたくない」。姉が犠牲となった同市の女性(86)も「安らかに眠れるよう、平和な世の中になってほしい」と願った。

同学徒隊は沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の女学生ら240人で編成。砲弾が飛び交う戦地を逃げ惑い、136人の命が失われた。

元学徒は現在、90歳前後。「ひめゆり平和祈念資料館」(糸満市)で証言活動を続けてきたが、高齢化などを理由に2014年度で原則終了した。悲劇を伝える活動は戦後生まれの説明員3人による「次世代の平和講話」に引き継がれた。説明員の仲田晃子さん(39)は「戦争はダメという思いを語り直していきたい」と訴える。

昨年度の入館者数は年度途中に開館した1989年度を除き過去最低の62万7千人で、10年連続で減った。島袋淑子館長(88)は「ここは平和の砦(とりで)。戦争がどんなに厳しく、平和が大事かを知るため、多くの人に訪れてほしい」と話した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報