消息絶ち3カ月 映像・音声でたどる後藤さん事件
14年10月「必ず生きて戻ります」

2015/2/1付
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「湯川遥菜さんを捜すために『イスラム国』の支配地域に行く」。シリア入国前、後藤健二さんは案内役の男性にそう語り、「必ず生きて戻ります」という映像を残した直後に消息を絶った。

街頭モニターに映し出された、後藤健二さんの殺害を報じるニュース映像(1日午後、東京・池袋)

街頭モニターに映し出された、後藤健二さんの殺害を報じるニュース映像(1日午後、東京・池袋)

後藤さんは昨年10月22日ごろに日本を出国し、シリア北部に入った。同25日にシリア北部で撮影したとされるビデオ映像では「これから(イスラム国が首都と称する)ラッカに向かいます」と語った。その後、消息不明となり、同12月2日、イスラム国を名乗る組織が後藤さんの妻に拘束を告げるメールを送付、身代金も要求した。

後藤さんと湯川さんの殺害を予告し、日本政府に72時間以内の身代金の支払いを求める映像が公開されたのは、後藤さんの消息不明から約3カ月後の1月20日だった。

組織は同24日に後藤さんの音声付き画像と湯川さんを殺害したとする画像を公開し、要求を死刑囚の釈放に変更した。

同27日夜には「私の命は24時間しか残っていない」などの音声付き画像を公開。さらに同29日朝に交渉期限を同日深夜までとする声明を出し、後藤さんの妻にも「メッセージを世界のメディアに公開しなければ、次は健二だ」と脅し、メッセージの発信を強要した。

今回の事件で組織は断続的に映像や音声をインターネットで発信し、欧米メディアでも大きく取り上げられた。メディアを意識した手法について、日本大の福田充教授(危機管理論)は「世界各地のイスラム教徒らをターゲットとし、戦闘員の確保や資金集めにつなげる意図がある」と分析している。

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