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国産囲碁AI、プロに惜敗 趙名誉名人に1勝2敗

「ミスも含めて人間味あった」

日本の人工知能(AI)研究者らが開発した囲碁ソフト「DeepZenGo(ディープゼンゴ)」と国内有力プロ棋士の趙治勲名誉名人(60)が対決した第2回囲碁電王戦は23日、東京都内で打たれた最終局に趙名誉名人が勝ち、対戦成績2勝1敗で三番勝負を制した。ハンディなしで初めてプロ棋士と公の場で戦った日本製AIは、互角の勝負を繰り広げたものの及ばなかった。

第1局は趙名誉名人、第2局はZenが、いずれも先番(黒番)で勝っていた。この日の第3局は、気合の入った面持ちの趙名誉名人が先番を引き当てた。難しい形勢が続いたが、終盤でAI側にミスが相次ぎ、Zen開発チームの加藤英樹代表(62)が167手で投了を告げた。

日本の最多タイトル獲得記録74を持つ趙名誉名人は対局直後、「(AIに)ミスも含めて人間味があった。強いところはめちゃくちゃ強く、対局は楽しかった」と振り返った。Zenの加藤代表は「負けたことで課題がはっきりした。収穫になった」と話した。

囲碁AIでは米グーグルのアルファ碁が3月、韓国の世界トップ級棋士、李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段(33)を破り、話題を呼んだ。Zenも東京大などの協力を得て、アルファ碁が使ったディープラーニング(深層学習)という手法を採り入れた。

Zenが3月に日本のプロ棋士とハンディありの対戦をした時はアマチュア強豪レベルだった。その後、大量にプロの対局記録を手本として読み込み、ソフト同士で対局も重ね、半年あまりで有力プロに肩を並べた。六冠を保持する井山裕太王座(27)は「驚きのスピードで進化していて、今後どこまで強くなるか楽しみだ」と述べた。

囲碁電王戦を主催し、Zenの開発を後押ししたドワンゴの川上量生会長(48)は「棋士とAIが一緒に強くなれればいい。近く第3回も企画したい」と話す。今後、市販の囲碁ソフトへの活用なども目指す。

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