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秋田犬ブーム、偽物注意 海外の登録数1年で3倍

日本犬として国の天然記念物に指定されている秋田犬の人気が高まる中、偽物が問題になっている。人気のきっかけは「忠犬ハチ公」を題材にした米国映画で海外では登録数が1年で3倍に増え、初めて国内分を上回った。一方、偽の血統書が複数見つかり、雑種とみられる犬が高額で販売されたりしている。保存会は管理体制の強化に取り組んでいる。

昨年12月上旬、東京臨海広域防災公園(東京・江東)に約170頭の秋田犬が集まった。公益社団法人の秋田犬保存会(秋田県大館市)が年2回開く品評会「本部展」。中国や台湾、ロシアやポーランドなど海外から愛好家が集まった。

同会は秋田犬の雑種化を防ぐため1927年に設立、37年に人の戸籍に当たる犬籍の登録事業を始めた。近年の登録数は国内は2千頭台で推移しているが、海外は急増。2010年の73頭から15年には1267頭になり、16年は3922頭と1年で3倍に増え、国内(2628頭)を初めて上回った。

人気のきっかけは09年に公開された米国の映画「HACHI 約束の犬」(邦題)。日本の映画「ハチ公物語」のリメークで、舞台を米国に置き換えた。

同会によると、海外で特に人気があるのが中国。16カ所ある同会の海外クラブのうち10カ所が中国国内。品評会で賞を取った犬を富裕層がステータスとして飼うなど1頭で1千万円の値段がついた例もある。

だが秋田犬の売買が盛んになるとともに偽物も出現。同会によると、1頭の母犬からは多すぎる子犬が生まれたという犬籍の申請があったり、実際には存在しない登録番号の血統書も複数見つかったりしている。雑種とみられる犬を秋田犬として高額で販売するペット店も確認されたという。

同会は昨春からは血統書に偽造防止ですかしを入れ、昨年末には犬籍申請時は生後10日と30日の子犬の様子と、親の交配時の写真を添付するよう義務付けた。海外からの申請では書類や写真で確認するしかないが、同会は「モラルよりビジネスが先行している面がある。秋田犬は日本の文化。徹底して守りたい」としている。

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