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腹腔鏡の肝臓手術死亡率、保険適用外5倍 学会調査

群馬大病院での腹腔(ふくくう)鏡を使った肝臓切除手術による患者死亡問題を受け、日本肝胆膵外科学会は23日、手術実績の多い全国約200施設を対象に、腹腔鏡を使った肝臓切除手術の実績調査結果を公表した。難易度の高い保険適用外の手術を受けた患者の1.45%が90日以内に死亡し、保険適用の手術に比べ死亡率が約5倍高いことが分かった。

高難度の腹腔鏡手術では、開腹手術を選んだ方が死亡率が低くなる可能性がある。

保険適用外の手術をしている施設のうち55%が倫理委員会の承認を受けていないことも判明。術式ごとに倫理審査を受けた上で慎重に実施の可否を判断するよう注意を呼び掛けた。

群馬大病院では同手術の死亡率が8.60%で、全国平均の0.49%の17.6倍と極めて高く、同学会は学会が認定する訓練施設から群馬大病院を外すことを決めた。

調査は学会が訓練施設と定めた212施設を対象に1月に報告を求め、207施設から回答を得た。学会理事長を務める千葉大の宮崎勝教授らが、2011~14年に実施した肝臓、膵臓などの腹腔鏡手術の症例数や術式別の死亡率などを集計。

その結果、腹腔鏡下の肝臓切除手術の死亡率は全体で0.49%だった。難易度の高い保険適用外の手術では1.45%で、保険適用の手術の0.27%と比べ5.4倍高かった。特に難易度が高いとされる胆管切除を伴う肝臓切除手術では41人中4人が死亡し、死亡率が9.76%となった。

腹腔鏡を使わない開腹手術での死亡率は3~5%とされる。調査結果には群馬大病院の回答も含まれており、胆管切除を伴う肝臓切除手術の死亡率を引き上げた可能性がある。

膵臓切除手術では、全体の死亡率は0.33%で、保険適用内外で、10.8倍の差があった。〔共同〕

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