マイナンバーが重複 長野市、坂出市の男性転入と思い込む
税と社会保障の共通番号(マイナンバー)制度で、香川県坂出市と長野市の60代の男性2人に同一の個人番号が割り当てられていたことが23日、坂出市などへの取材で分かった。2人は氏名の読み方と生年月日が同じ。転入手続きの際に長野市が誤って、同市の男性に坂出市の男性の住民票コードを付けたのが原因。個人番号は住民票コードを基に作成される。
両市や総務省によると、住民登録をせずに長野市に住んでいた男性が2010年、市役所で転入の手続きをした際、担当者が住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)で男性を検索。氏名の読み方と性別、生年月日が一致したため、男性が坂出市から転入したと思い込んだ。長野市の男性には住民票コードがなかった。
今月上旬、坂出市の男性が高松市内の年金事務所で年金情報を照会した際、住所が長野市になっているのを職員が発見し、判明した。
2人は住民票コードを変更して新たなマイナンバーを登録する。長野市の担当者は「氏名の漢字表記が異なることなど確認をしていれば防げたミス。誠に申し訳ない」としている。〔共同〕