2019年7月17日(水)

忙しい先生もネットで修士号 徳島・鳴門教育大が遠隔授業

2016/7/23 11:48
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多忙な学校教諭や教育関係者にキャリアアップの場を提供しようと、鳴門教育大(徳島県鳴門市)がインターネットを活用し、自宅や職場にいながらでも大学院に「通学」して修士号などを取得できる遠隔教育プログラムを導入している。担当する藤村裕一准教授(教育工学)は「職場を離れられず通学を諦めていた人が専門性を高める機会にしてほしい」と話す。

プログラムは2014年度に導入。これまで北海道や鹿児島、上海など国内外の計21人が入学した。専門分野の知識を深めたり、教育現場で働く中で生まれた問題意識を基に研究したりするケースが多いという。

講義はネット経由で週に数回聴講し、ゼミ形式の授業はテレビ会議システムを使った双方向の議論に加え、電子掲示板を活用して気軽にコメントをやりとりする。

ネット環境があればどこからでも参加でき、藤村准教授自身も授業と出張などの予定が重なれば「無線LANを利用して飛行機や電車の中から授業することもある」と話す。学生が実際にキャンパスへ足を運ぶ必要があるのは夏休みや冬休みなどの期間に開催される1日~数日の対面式授業のみだ。

愛媛県松前町の認定こども園で保育教諭として働く久松慶子さん(39)は昨年入学し、園児がスマートフォンに接する機会が増えている現状を踏まえ、情報との接し方を幼児にどう教えるかを研究。「学期末などの繁忙期は仕事に専念させてもらえるため、現職教員も学びやすい」と効果を実感しているという。

教育現場で同じように働く学生同士の交流も活発といい、久松さんは「遠隔教育で出会った仲間と会員制交流サイト(SNS)などで励まし合っている。研究が楽しくなり、今は博士課程を目指している」と充実感を漂わせる。〔共同〕

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