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サルに「ゼロ」認識の脳細胞 人間にも存在か

何もない「ゼロ」の状態を認識する細胞が、サルの脳にあることを突き止めたと、東北大のチームが22日付の英科学誌電子版に発表した。サルなど人間以外の霊長類もゼロを認識できることは行動から知られていたが、脳の細胞を確認したのは初めてだという。

チームの虫明元・東北大教授(生理学)は「人間も同様に、ゼロを学習で理解するだけでなく、認識する脳細胞が備わっている可能性が高い。数を理解する仕組みの解明に役立つ」と話している。

チームは、左右のレバーを操作すると画面上の白い丸が増えたり減ったりする装置を使い、ニホンザルに足し算と引き算をさせた。例えば最初に目標の「丸3個」を示した上で丸を1個見せ、レバーを2回操作して3個に増やせたら、褒美にジュースを与える。

その際の脳細胞の電位変化を調べると、丸がゼロの状態で、頭頂葉の特定部分の神経細胞が強く反応することが分かった。反応は2パターンに分かれ、ゼロ以外には反応しない細胞と、「3、2、1」とゼロに近づくほど反応が強くなる細胞があることも確認された。

存在が無い状態の「ゼロ」と、数字を順番に並べた中での「ゼロ」の両方を認識しているとみられるという。

虫明教授は「人間も2種類のゼロを認識し、『何もない』ということを(脳細胞が)特別に感じているかもしれない。それが判断や行動に影響を与えている可能性もある」と語った。〔共同〕

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