2019年4月25日(木)

プルトニウム輸送船が出航 最終処分で米へ

2016/3/22 21:16
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日本から米国に返還される研究用プルトニウムや高濃縮ウランを積んだとみられる英国の輸送船が22日、茨城県東海村の東海港を出航した。最終処分のため米南部サウスカロライナ州にある米エネルギー省のサバンナリバー核施設に運ばれる予定で、米国への到着は5月ごろの見通し。

各国が保有する核物質がテロなどに悪用されるのを防ぐため、オバマ米政権が進める管理強化策の一環。2014年の核安全保障サミットで日米が返還に合意した。サバンナリバー核施設では各国のプルトニウムを受け入れているが、最終処分方法は明確に決まっていない。

日米両政府は、核防護を理由に輸送ルートや到着時期を明らかにしていない。

菅義偉官房長官は同日の記者会見で、出航した輸送船は「米国に輸送するという日米首脳の合意に基づいている」と述べ、プルトニウムを積んでいることを事実上認めた。

英国を1月に出航した輸送船「パシフィック・イグレット」は3月4日に神戸港に到着。21日朝に東海港に接岸した。海上保安庁の巡視船が警備するなか、22日朝から複数のコンテナをクレーンで積み込み、午後に出航した。

プルトニウムは冷戦期に英米仏が提供した331キロ。核兵器に転用が可能なものが大部分を占め、核兵器40~50発分に相当する。日本原子力研究開発機構が東海村の高速炉臨界実験装置(FCA)で保管していた。高濃縮ウランは米核施設で希釈して民間利用される。

米国の核監視団体によると、これほどの量のプルトニウムが海上輸送されるのは、高速増殖炉もんじゅで使う約1トンをあかつき丸が1993年にフランスから日本に運んで以来となる。〔共同〕

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