野生トキのペアにひな誕生 40年ぶり、環境省が確認

2016/4/22 11:54
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環境省は22日、新潟県佐渡島で、いずれも野生下で生まれた国の特別天然記念物トキのペアにひなが誕生したのを、21日に確認したと発表した。日本で「純野生」のひなが確認されたのは絶滅前の1976年5月以来、約40年ぶり。2008年に放鳥が始まって以来初めて。順調にいけば、巣立ちは5月下旬以降になりそうだ。

誕生したひなに餌を与えるトキ=中央=(21日、新潟県佐渡市)=環境省提供・共同

誕生したひなに餌を与えるトキ=中央=(21日、新潟県佐渡市)=環境省提供・共同

国内では03年に野生最後の「キン」が死んで日本産が絶滅。その後、中国から譲り受けるなどした個体を繁殖させて放鳥する取り組みが08年に始まった。現在、野生のトキは約150羽まで増えている。

今回のひな誕生を、環境省佐渡自然保護官事務所の広野行男首席自然保護官は「トキが安定して生息できる自然状態に一歩近づいたと言え、大きな収穫だ」と話している。

環境省は3月18日、今回のペアの巣作りを確認。20日には交代で巣に座り込む様子が見られ、卵を温める「抱卵」が確認された。4月21日午後、親鳥がひなに餌を与える様子がみられ、ひな1羽のくちばしが確認されたという。

このペアはいずれも13年に、放鳥トキのつがいから自然界で生まれており、ひなは放鳥トキから数えて3世代目。昨年も抱卵に至ったものの、途中で放棄しふ化しなかった。

佐渡市の三浦基裕市長は「保護活動に尽力された方々の努力のたまもの」とするコメントを出した。〔共同〕

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