NZ地震6年、遺族ら癒えぬ悲しみ 現地追悼式に参列

2017/2/22 12:23
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【クライストチャーチ=共同】日本人留学生28人を含む計185人が犠牲となったニュージーランド地震は22日、発生から6年となった。被災地クライストチャーチの川のほとりに新たに建設された国立追悼施設の完成式と追悼式が行われた。参加者らは発生時刻の午後0時51分(日本時間午前8時51分)に黙とうした。

日本からの現地入り予定は、例年より多い15家族約30人。語学研修中の生徒12人が犠牲になった富山市の富山外国語専門学校(川端国昭校長)を中心に石川県や愛知県などの遺族ら。岸信夫外務副大臣も参列した。

ニュージーランドのイングリッシュ首相は「施設は犠牲者らについて思案し、記憶を伝えるために建てられた。外国のご遺族の心痛を理解している。われわれは外国からの遺族とともにある」とあいさつした。

185人のうち日本人留学生28人を含む115人はカンタベリーテレビ(CTV)ビルの倒壊で死亡した。専門学校生徒の遺族らは式典に先立ち、CTVビルの跡地を訪れ、同校の生徒が作った折り鶴を届けた。

現地入りした遺族は様々な思いで七回忌を迎えた。

富山市の横田沙希さん(当時19)の母、敦子さん(59)は「今年で26歳」とつぶやいた。沙希さんの成人式が楽しみだった。「子育ては生きがいだった。1人で天国に行かせてしまったことがただ一つの悔い」と話す。

父の政司さん(61)は追悼式後、国立追悼施設にある犠牲者名が刻まれた壁の前で「名前に触って壁の重みを感じた。名前を刻んでもらって本当に良かったのか。私たちがここに来られなくなったら、誰が名前の場所をきれいに拭いてくれるのか。明日は1日、この壁の名前の前で過ごす」と涙をこらえた。

「娘が就職した、もう結婚していると無理に思い込んでいるが、同級生が結婚したと聞くと何とも言えない気分になる」と語るのは富山市の堀田めぐみさん(同19)の父、和夫さん(62)。遺骨はお墓に納められず自宅にある。「原因究明と謝罪がなければ、そういう気持ちになれない」という。

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