2019年1月20日(日)

漱石の「道草」、自筆原稿発見 26日から初公開

2016/3/22 21:17
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文豪夏目漱石(1867~1916年)の小説「道草」の自筆原稿の一部を、神奈川県内に住む個人が所蔵していることが22日、分かった。原稿は全102章のうち2章の全文18枚で、神奈川近代文学館(横浜市)で26日から開かれる特別展「100年目に出会う 夏目漱石」で初公開される。

同文学館によると、原稿は「十六」と「十七」の2章分で各9枚。昨年11月、所蔵していた個人から連絡があり、筆跡鑑定や、漱石が使っていた他の原稿用紙との照合を行った結果、自筆原稿と確認した。原稿には漱石が推敲(すいこう)した跡があり、創作過程の一端がうかがえる。

「道草」は、幼少時に一時養子に出され、実家に戻った漱石自身の生い立ちと、その後の養父との確執をモチーフに、人間のエゴイズムと近代知識人の苦悩を描いた自伝的小説。1915年6月から9月に東京朝日新聞と大阪朝日新聞に掲載された。

「道草」の原稿の大部分は既に見つかっているが、今回の原稿は、他の原稿とは別に保管されていたとみられる。

特別展を担当する同文学館展示課の鎌田邦義さんは「『道草』は、漱石の実生活での心理的葛藤が色濃く反映された作品。書き直しや削除の跡から、自然でリアルな表現にこだわった漱石の執筆姿勢が読み取れる」と話している。〔共同〕

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