2019年8月18日(日)

白鵬金字塔、最多勝利に万雷の拍手

2017/7/21 20:41
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突き放し、のど輪を浴びせて最後は押し倒した。結びの一番。新大関高安を相手に新記録を打ち立てると、顔を紅潮させ口を真一文字に結び、左拳を握った。

館内に大歓声と拍手がこだまするなか、もろ手を上げて応えた大横綱。花道の奥で出迎えた妻の紗代子さんら家族に気付くと、満面の笑みで長女と抱擁を交わした。直後のテレビインタビューでは「言葉にすればかなうもの」と喜び、「今日はゆっくり休みます」と語った。

「何が何でも勝つという気迫がみなぎった取組だった」。宿舎がある名古屋市緑区の区民ら約300人でつくる「名古屋宮城野部屋ファンクラブ」の会長、久永裕樹さん(49)は大相撲の歴史を塗り替えた瞬間を、興奮気味に振り返った。

花道で花束を手渡し、白鵬を祝福した久永さん。大関だった10年以上前から親交を深め、毎年、名古屋場所前には自宅で食事会を開いてきた。「記録を超えたい」。今場所前、白鵬が記録達成を誓ったという。

久永さんは「土俵の外ではいつも少年のようにニコニコしているが、ひとたびまわしを締めれば表情が変わる。今回の記録は横綱としての責任感がもたらしたものだと思う」と話した。

この日の館内は満員御礼。愛知県西尾市の女性(80)は「歴史的瞬間に立ち会うことができて、うれしい」。同県常滑市の小学5年の中川琉聖くんは「強い白鵬が好き。いい思い出になった」と笑顔を浮かべた。

白鵬が所属する宮城野部屋(東京・墨田)周辺の人々からも喜びの声が上がった。

白鵬が足しげく通う飲食店「す吾六」。16歳の新弟子時代から見守る店主の家中勉さん(66)は数日前にも白鵬と電話で話したといい、「彼にとっては通過点。これからの1勝、1勝は白鵬にしかわからない世界。最多勝で満足せず勝ち続けて」とエールを送った。

宮城野部屋近くで美容室を経営する小島光一さん(68)は「ここからどれだけ白星を重ねられるか、楽しみ」と満面の笑み。2年前に宮城野部屋が移転してきて、朝稽古の見学に足を運ぶようになった。決して口数は多くないが、気さくに握手をしてあいさつする白鵬に「体だけじゃなく、心も大きい力士だ」とたたえた。

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