施設での高齢者虐待、最多 15年度36%増

2017/3/21 15:48
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厚生労働省は21日、2015年度に特別養護老人ホームなどの介護施設で発覚した職員による高齢者への虐待は408件だったと発表した。前年度比で36.0%増え、過去最多を更新した。家族や親族などによる虐待は同1.5%増の1万5976件で3年連続の増加。問題意識の高まりで相談・通報件数が増えており、表面化するケースが増えている。

調査は06年度に施行した高齢者虐待防止法に基づき、全都道府県と全市町村が相談や通報を受けて把握した件数をまとめた。

介護施設の職員による虐待の被害者は778人で1人が亡くなった。職員による虐待で死亡したのは同年度に調査を開始して以来初めて。虐待を受けた高齢者の状況をみると、要介護度3以上が622人と79.9%を占めた。

虐待の種類別(複数回答)では、殴る蹴るなどの「身体的虐待」が最も多く478人(61.4%)。暴言を吐くなどの「心理的虐待」は215人(27.6%)、おむつを替えないなどの「介護放棄」は100人(12.9%)だった。

虐待の要因(複数回答)は、認知症への理解不足といった「教育・知識・介護技術などに関する問題」が246件(65.6%)と最多。「職員のストレスや感情コントロールの問題」が101件(26.9%)で続いた。

一方、家族や親族などから虐待を受けた被害者は1万6423人で、このうち20人が亡くなった。虐待の要因(複数回答)は「介護疲れ・介護ストレス」が1320件(25.0%)、「虐待者の障害・疾病」が1217件(23.1%)、「被虐待者の認知症の症状」が852件(16.1%)の順だった。

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