成り済ましで情報開示命令 フェイスブックに東京地裁

2014/10/21付
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誰かが自分に成り済まし、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックにページを作って写真などを投稿したとして、西日本在住の女性が米フェイスブック社側に発信者の情報開示を求め仮処分を申し立て、東京地裁(鈴木雄輔裁判官)がインターネット上の住所に当たるIPアドレスなどの開示を命じる決定をしたことが21日、関係者への取材で分かった。

決定は8月19日付。女性の代理人である清水陽平弁護士によると、フェイスブックの成り済ましで発信者情報の開示決定は初めて。

IPアドレスなどの情報は8月中に開示された。

掲示板への誹謗(ひぼう)中傷の書き込みに比べ、成り済ましの投稿は本人を直接誹謗中傷することが少なく、違法性の立証が難しいとされる。女性は警察に相談したが、「成り済ましだけでは捜査できない」と言われたという。

清水弁護士によると、誰かが女性の名前をかたってフェイスブックに複数のページを作り、私生活や男性との交際など虚偽の内容を何度も投稿した。

女性本人の写真も複数投稿され、女性を知っている人物が成り済ましたとみられるが、特定できないため「名誉権とプライバシー権の侵害」を訴え仮処分を申し立てた。

女性は短文投稿サイトのツイッターなど複数のSNSでも成り済ましの被害に遭っているといい、投稿者の特定を求めている。開示されたIPアドレスから判明したプロバイダー(接続業者)に、投稿者の氏名開示を要請した。

清水弁護士は「成り済ましは法規制が難しい面があり、今回、権利侵害が認められたことは意義がある」と話している。

SNSでの成り済ましは有名人に多かったが、最近は嫌がらせなどの目的で一般人も被害に遭うケースが増えている。〔共同〕

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