2019年9月23日(月)

京大・東大など、白血病発症リスク高める遺伝子特定

2016/12/20 20:40
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京都大学の小川誠司教授は東京大学などと共同で、急性骨髄性白血病の発症リスクを高める遺伝子を7個特定した。白血病の前段階に当たる病気の患者の遺伝子を解析した結果で、7個の遺伝子のいずれかに変異があると発症しやすいことが分かった。早期の発見、治療につながる。研究成果は英科学誌ネイチャー・ジェネティクスに20日掲載された。

白血病と並ぶ血液がんの一種「骨髄異形成症候群」の患者の2~3割は、白血病を発症する。研究チームは同症候群の患者2250人分の遺伝子変異のデータを集めて解析。白血病を発症する人の遺伝子の特徴を明らかにした。

がん細胞が持つ「WT1」などの遺伝子7個が深く関わっていた。これらの遺伝子のいずれかに変異がある患者は白血病を発症するリスクが高く、6年間で7割が発症した。変異がない患者の2割を大きく上回った。

研究チームは今回の結果を生かせば、国内で毎年約5000人が発症する骨髄異形成症候群の患者の遺伝子変異を診察時に調べて、白血病の発症リスクを推定できるとみている。

白血病を発症した後は抗がん剤が効きにくく、主な治療法は骨髄移植になる。京大などの手法で白血病発症のリスクが高い骨髄異形成症候群の患者を見つけて早期に抗がん剤の投与や骨髄移植で治療すれば、病気が完治したり進行が止まったりする可能性が高まると研究チームは期待する。

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