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魚のひれにある骨、哺乳類の手に進化 シカゴ大確認

哺乳類の手や前脚の骨は魚のひれにある軟らかい骨から進化したことを米シカゴ大のチームが遺伝子を改変した魚を使った実験で確認し、このほど英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。

これまでも魚や両生類などの化石の調査から、ひれが徐々に陸上生物の四肢に進化したと考えられてきたが、今回の実験で胸びれのどの部分が手になったのか詳しく分かったという。

チームの中村哲也研究員は「魚が陸上生物へ進化したメカニズムの解明に向け、大きな一歩だ」としている。

魚のひれには全体に広がる軟らかい骨と根元の硬い骨がある。チームはマウスの前脚を作るのに重要な役割を果たす遺伝子に着目。この遺伝子が魚ではどの部位を作るのかを調べるため、遺伝子が働く部位が光るように改変した小型熱帯魚「ゼブラフィッシュ」を育てると、胸びれの軟らかい骨が光った。

またこの遺伝子が働かないよう改変すると、マウスの前脚がなくなることが分かっているが、ゼブラフィッシュで調べたところ、胸びれの軟らかい骨が小さくなった。これらの実験結果から、魚のひれの軟らかい骨が手や前脚の骨に進化したと結論づけた。〔共同〕

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