2018年9月19日(水)

男性育休、忖度が阻む? 「周りは否定」と勘違い

2017/9/20 13:00
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 男性の育児休業取得が進まない要因の一つに、「自分は育休を肯定するが、周囲は否定的に違いない」と誤って忖度(そんたく)してしまう「多元的無知」と呼ばれる心理現象があるとの調査結果を、九州大の研究チームがまとめた。20日付の欧州科学誌電子版に発表した。

 チームは昨年4月、勤務先に育休制度がある20~40代の日本人男性に、インターネット上でアンケートを実施した。育休への自身の評価と、他者が育休をどう評価していると思うか聞き、実際に取る意思があるか質問。299人の回答を得た。

 育休に肯定的なのは221人。その中で「他者は育休に悪いイメージを持っている」と捉える多元的無知を示した人は118人。残る103人は「他者も肯定しているはず」と考えた。

 実際の取得意思の強さを7段階で表してもらい、両グループでそれぞれの平均を算出。前者は「どちらかというと取得しないだろう」の範囲に入り、自己抑制が見られた。後者は「どちらともいえない」に近かった。

 政府は2020年までに、男性の育休取得率を13%に引き上げる目標を掲げる。だが16年度の厚生労働省調査では、3.16%にとどまった。チームの山口裕幸教授(教育心理学)は「育休に魅力を感じる思いはみんな一緒だと認識してもらう工夫が、状況改善の一助になる」と話している。〔共同〕

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