2018年1月24日(水)

母体で育つ稚魚、へその緒状の管 京大が仕組み解明

2015/1/21付
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 卵を産まず、母親の体内で稚魚を育てて出産する珍しい魚「ハイランドカープ」。京都大の飯田敦夫助教(発生生物学)のチームは、この稚魚が母体内で栄養を得るために使う「へその緒」のような管の仕組みの一端を解明し、英科学誌電子版に発表した。

 飯田助教は「母親の体内で子を育てる胎生の繁殖方法は、哺乳類以外ではあまり知られていない。今後は、この方法が一部の魚類で進化した謎に迫りたい」と話した。

 ハイランドカープは5~6センチの淡水魚。硬骨魚類の一種でメキシコ原産。雌は受精すると卵巣内で稚魚を育て、5週間ほどで出産する。稚魚は、哺乳類が母体内で持つ「へその緒」のような管を肛門の近くから出し、母親から栄養を吸収して成長する。この管は出産時には消失しているが、消失の詳しい仕組みは不明だった。

 チームは、受精から約4~5週間後の稚魚を比較。出産が近い稚魚では、管の細胞が細胞死(アポトーシス)する兆候を示していることを突き止めた。飯田助教は「管はへその緒と似ているが、へその緒の細胞は細胞死せず、別物。同じ繁殖方法でも、異なる進化を遂げた証拠の一つではないか」と推測している。〔共同〕

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