2019年4月22日(月)

産後の母に子預け脳障害、病院訴えた両親敗訴 福岡高裁

2015/6/20付
保存
共有
印刷
その他

出産直後の次女の脳に重度の障害が残ったのは、意識のもうろうとした母親に預けて経過観察を怠ったことが原因として、福岡県の両親が国立病院機構九州医療センター(福岡市)に約2億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が19日、福岡高裁であった。大工強裁判長は、病院側に約1億3千万円の支払いを命じた一審・福岡地裁判決を取り消し、両親の請求を棄却した。

一審判決は「病院側は母親が帝王切開による疲労で、次女の急変に対処できない事態を予見できた。経過観察義務に違反した」と判断したが、大工裁判長は「母親には意識があり、特段の異常はなかった」と指摘。「事故の予見は困難で経過観察の義務はなかった」と認定した。

判決によると、母親は2009年11月20日正午すぎに次女を出産。助産師は同日午後10時ごろ、授乳のため次女を母親に預けた。約1時間20分後、母親は次女の異常に気付いたが、次女は一時心肺停止となり、脳に障害が残った。

両親側の弁護士は「不当な判決。判決内容を精査して対応を検討する」とコメント。九州医療センターは「主張が認められ、極めて正当な判決だ」とする談話を出した。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報