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中高年ライダー、事故死が増加 趣味で再開も反射神経衰え

交通事故の死亡者数が年々減少を続けるなか、バイクに乗った中高年層の事故死が増加の傾向にある。若いころに親しんだバイクに年月を経て再び乗り始める「リターンライダー」が増えたことが一因とみられる。警察当局は中高年を対象にした安全教室を開くなど本格的な対策に乗り出している。

茨城県日立市の市道で11月2日、仲間とバイクでツーリング中だった40代の男性が対向車と衝突して死亡した。長野県木曽町の国道では同8日、大型バイクが対向車線にはみ出してガードレールに衝突し、乗っていた50代の男性が亡くなった。

警察庁の統計によると、2013年の交通事故の死者総数は4373人で、13年連続で減少した。しかし、このうち40~59歳のバイク事故(ミニバイクを除く)の死者数は170人で、10年前のほぼ2倍に増えている。

若いころに二輪免許を取得しながらバイクに乗らなくなり、年を取って生活に余裕が出てきたのを機に再び乗り始めるリターンライダーが増えたことが背景にあると、警察当局者は分析する。

東京都渋谷区でデザイン会社を経営する男性(47)は3年前、「学生時代に手が届かなかった」という外国製の大型バイクを購入した。「ツーリング仲間や旅先で会うライダーは、自分のようなリターン組ばかり。定年後の趣味として再開した人も多い」と話す。

13年度の二輪(ミニバイクを含む)の国内販売台数は、前年度と比べて7.3%増の約48万台で、5年ぶりの高水準を記録した。日本自動車工業会の調査によると、同年度の二輪車ユーザーの56%が50歳以上で、シニア世代のバイク熱の高まりは顕著だ。

こうした状況を踏まえ、警視庁は11月3日、40歳以上を対象としたバイクの実技教室を初めて開催。服装や車両の点検といった基本を確認し、正しい乗り方を指導した。警察庁も同12日、関係団体が意見交換をする「二輪車安全対策推進連絡会議」を初めて開くなど、対策に力を入れ始めた。

警視庁幹部は「年齢とともに反射神経も衰えるため、昔のイメージのまま走行すると事故を起こす可能性がある。若いころ以上に注意を払い、安全運転を心掛けてほしい」と話している。〔共同〕

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