JAXA、月面探査へ小型機打ち上げ 18年度にも

2015/4/19付
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が月面への着陸を目指す無人の小型探査機を2018年度にも打ち上げる計画を進めていることが19日、わかった。20日に開く文部科学省の有識者会議に示す。月面の目標地点に誤差100メートル程度の高い精度で降り立つ「ピンポイント着陸」に挑む。

最終的に宇宙政策委員会で認められれば、文科省が関連費用を16年度予算の概算要求に盛り込む見通しだ。

無人探査機「スリム」の月面着陸の想像図=JAXA提供

無人探査機「スリム」の月面着陸の想像図=JAXA提供

計画案では探査機「SLIM(スリム)」を18~19年度にも小型ロケット「イプシロン」で打ち上げる。JAXAの宇宙科学研究所などがスリムの開発を進める。月面のクレーターなどの位置を推測しながら航行する技術などを載せ、高い着陸精度を達成する予定だ。

無人機の月面着陸は旧ソ連、米国、中国に続く形だが、従来機は着陸時の誤差が1キロ以上あった。インドも着陸を目指している。

日本は07年に打ち上げた「かぐや」が月を周回し詳しく観測した。スリムはかぐやが見つけた直径60~70メートルの縦穴の中への着陸も視野に入れる。縦穴は月の内部を探る手がかりになると同時に、将来の有人探査の際の基地になる可能性もあるという。

日本は小惑星探査機「はやぶさ」が05年に小惑星イトカワに着陸したが、重力は非常に小さかった。月のようにある程度の重力がある天体への着陸は初めてとなり、将来の火星探査などに役立つ技術の蓄積につなげる。国は国際協力による有人探査の可能性も探っている。

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