2019年7月24日(水)

記述式、各大学が採点 国大協が新テストで案公表

2016/8/19 20:31
保存
共有
印刷
その他

国立大学協会(国大協)は19日、現行の大学入試センター試験に代わって2020年度に導入予定の大学入学希望者学力評価テスト(仮称)の記述式問題について、各大学が答案を採点する案を含む「論点整理」を公表した。一定の採点時間を確保できる一方、採点基準の統一など課題も多いとしている。

文部科学省の有識者会議は3月、学力評価テストの国語と数学の一部で記述式を実施する方針を示している。思考力や表現力の評価に効果があるとされるが、採点者や採点時間の確保が課題となっている。文科省は来年度初めに同テストの実施方針を示す考えで、国大協の意見も踏まえてさらに検討を進める。

現行の国立大入試では、受験生は1月中旬に全て選択式のセンター試験を受験。2月上旬に前期日程の希望校に出願し、同下旬に2次試験を受ける。今回の論点整理は選択式と記述式の採点を分離し、記述式部分を受験生の出願先の大学が採点する案。2次試験までに採点することで時間に余裕ができ、出題方法も多様になるとした。

半面、同じ問題で統一的な採点ができなくなる可能性や、答案をいったん集めた後に各大学に送る際の仕分け方法などの課題も挙げた。既に2次試験で記述式を出題している国立大も多いため、学力評価テストでは記述式を利用しない大学が出る可能性も指摘した。

文科省が進める入試改革は、全受験生の思考力や表現力を評価するため共通試験に記述式を設けることを目指している。記述式の利用が各大学の判断に委ねられた場合、こうした改革の趣旨が損なわれる可能性もある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。