ブタのコラーゲンから角膜移植用の新素材 農業生物所など成功

2014/9/20付
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農業生物資源研究所と東京大医学部付属病院の共同研究グループは20日までに、角膜移植用の細胞を培養するのに適した新素材をブタのコラーゲンから作ることに成功したと発表した。移植に必要な角膜は不足し、年間700人程度が移植の順番を待っている。新素材を使って移植用の組織を作ることができれば、角膜不足の解消につながると期待される。

研究グループは、拒絶反応を起きにくくしたブタのコラーゲンと、無血清培養液から透明で半球面状の薄膜を作った。ヒトの細胞が付着しやすく、角膜組織を培養する素材として使える。アイバンクなどに提供された角膜から、移植用角膜の内皮組織を大量に作ることを目指す。

加齢やコンタクトレンズの長期装用などで、角膜の一番内側にある内皮細胞が傷つくと水疱(すいほう)性角膜症になり視力が低下する。同症は角膜移植しか治療法がないとされる。ただ移植用の角膜は不足し、患者は1年以上待機しなければならない状況だ。

東大は「ウサギを使った動物試験を実施した後、2~4年後をメドにヒトでの臨床試験に入りたい」としている。

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