横須賀市長、名刺裏に「割引」記載 公選法違反の疑いも
神奈川県横須賀市の吉田雄人市長が自身の名刺の裏面に、市内の観光業者に提示すれば料金割引サービスが受けられると記載していたことが19日までに分かった。吉田市長は同日、この名刺の使用を中止したと明らかにした。県選挙管理委員会などは、公選法違反(寄付行為の禁止)の疑いがあるとしている。
名刺は2種類で、米海軍の艦船などを船上から眺める「YOKOSUKA軍港めぐり」(料金1400円)と、市内の無人島「猿島」への渡船料(1300円)が1割引きとなる。いずれも市内の同じ業者が運航しており、割引分の代金は業者側が負担する。業者によると、利用実績はない。
吉田市長は観光PRのため業者に協力を求め、2010年末から配布を始めたと証言。これまでに2種類合計で約2600枚を市内外で使用したという。
吉田市長は09年に初当選し、現在2期目。6月25日の市長選に立候補する意向を示している。〔共同〕
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