谷川将棋連盟会長が辞任へ ソフト不正騒動で引責
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日本将棋連盟は18日、谷川浩司会長(54)が辞任すると発表した。島朗常務理事(53)も退く見通し。対局中にコンピューターソフトを不正使用した疑いで将棋連盟は昨年10月、三浦弘行九段(42)を出場停止処分としたが、第三者調査委員会が12月末に「不正の証拠はなかった」との調査結果を発表したことを受けて責任を取る。
谷川会長は18日、「誠意を伝えるには辞任するのが一番。対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたした」とのコメントを出した。調査委は竜王戦七番勝負の挑戦権を得ていた三浦九段を出場停止とした処分について「やむを得なかった」と結論づけていた。
将棋連盟は昨年12月に会長ら理事8人の理事報酬を一部減額する処分をしたが、棋士の間ではさらなる責任追及の動きが出ていた。谷川会長は2012年12月、前会長の米長邦雄氏の死去を受け、専務理事から会長に就任した。現在の任期は17年6月まで。
谷川会長と島常務理事の辞任後は、理事2人を補充する選挙を実施。新しい理事の選任後、互選により新会長を選出する見通し。