地産地消カレーで復興 避難区域解除の福島・田村市

2015/2/18付
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東京電力福島第1原子力発電所の事故で一部が避難区域となっていた福島県田村市で、地元の食材をふんだんに使った「復興カレー」作りが進んでいる。3月に市内の飲食店数店で提供を始め、その後、市全体に広げていく予定だ。関係者は風評被害が残る地元を盛り上げたいと意気込んでいる。

田村市都路地区の一部はかつて避難指示解除準備区域で、昨年4月に解除されたが、若い世代を中心に住民の帰還の動きは鈍い。

カレーは地元でとれた野菜を使うことをルールとし、参加する各飲食店が独自の味付けをする。市内の農家や飲食店経営者などが「地元で有名なグルメを作りたい」と昨年11月に発案し、田村市が合併10周年を迎える3月に合わせて準備を進めてきた。

都路地区でランチを提供する「よりあい処華」はけんちん汁にカレーのルーを混ぜ込んだ「けんちんカレー」を考案した。都路地区で取れたニンジンや卵、油揚げが具に入っている。

店を切り盛りする今泉富代さん(67)は「カレーは子供も大人もみんな好き。気軽に立ち寄ってくれれば」と町の活性化に期待を寄せる。

市内でレストラン「ドルフィン」を経営する箱崎哲司さん(61)はサトイモやゴボウを使ったカレーうどんを開発中。「安全な地元の野菜を使ったカレーが田村市全体の元気につながってほしい。田村に行ったらカレーを食べよう、と思ってもらえればうれしいね」と語った。

〔共同〕

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