人間国宝に4人 歌舞伎立役、片岡仁左衛門さんら

2015/7/17付
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文化審議会は17日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に歌舞伎立役の片岡仁左衛門さん(71)=本名・片岡孝夫=や京舞の井上八千代さん(58)=本名・観世三千子=ら4人を認定するよう下村博文文部科学相に答申した。井上さんは祖母の四世井上八千代さん、父で能楽観世流シテ方の片山幽雪さんに続いて人間国宝となる。文化庁によると、3代続けての認定は初めて。

他の2人は、人形浄瑠璃文楽太夫の豊竹嶋大夫さん(83)=本名・村上五郎=と鍛金の大角幸枝さん(69)。大角さんは、鍛金や彫金といった金工の分野では女性初の認定となる。

4人を加えると人間国宝は115人、故人も含めた累計認定者は351人になる。政府は9月にも認定を告示する。

また文化審議会は、重要無形文化財の保持者団体の構成員として、伝統歌舞伎保存会の9人、伝統組踊保存会の14人、義太夫節保存会の4人、宮薗節保存会の1人を追加認定するよう答申した。〔共同〕

▼略歴と業績(敬称略)
 【京舞】
 井上八千代(いのうえ・やちよ、本名・観世三千子)人間国宝だった祖母の四世井上八千代に師事し、2000年に井上流家元を継承。卓越した技量で積極的な舞台活動を展開している。日本舞踊協会の常任理事なども務め、後進の育成に寄与している。
 【人形浄瑠璃文楽太夫】
 豊竹嶋大夫(とよたけ・しまたゆう、本名・村上五郎)1948年、後に人間国宝に認定された十世豊竹若大夫に弟子入りし、義太夫節の修業を積む。巧みな表現力を備え、特に人物の情の繊細な表現が要求される世話物で高く評価されている。若手への稽古にも定評がある。
 【歌舞伎立役】
 片岡仁左衛門(かたおか・にざえもん、本名・片岡孝夫)後に人間国宝となる十三世片岡仁左衛門の三男として生まれ、上方を中心に舞台経験を積んだ。複雑な内面表現が求められる役柄にも秀で、上方歌舞伎屈指の系統である片岡家の芸を高度に体現している。
 【鍛金】
 大角幸枝(おおすみ・ゆきえ)静岡県に生まれ、20代からいずれも人間国宝の関谷四郎(鍛金)、鹿島一谷(彫金)らに師事。流れるような線と金属特有の色彩で器の美しさを引き立たせる現代感覚にあふれた独自の作風を築いた。〔共同〕

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