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村木さん「作文調書が一番問題」 無罪事件で

厚生労働省の文書偽造事件で無罪が確定した前事務次官の村木厚子さん(60)が17日、大阪市で開かれた取り調べの録音・録画(可視化)のシンポジウムに登壇した。村木さんが公の場で事件について語るのは初めて。

当時の大阪地検特捜部について「最初からゴールが決まっていて、検事が記録して裁判で使いたい内容だけが調書になった」と批判。村木さんの関与を認める関係者の調書が多数作られたことに「鉛をのみ込んだようなショックだった。検事が作文した調書が裁判のベースになるのが一番の問題点だ」と指摘した。

無罪確定後、法制審議会特別部会の委員に就任。今年5月の改正刑事訴訟法に可視化が盛り込まれたのを踏まえ「取り調べが適正に行われたか検証するための大きな一歩だ」と評価した。一方では「未熟な制度なので次の法改正で不足を補い、しっかり育てなければならない」とも話した。

大阪市で1995年に起きた小6女児焼死で、8月に再審無罪が確定した母親、青木恵子さん(52)も参加した。虚偽の自白を強いられた取り調べを振り返り「弁護士が立ち会って一から十まで録画しないと冤罪(えんざい)はなくならない」と訴えた。

文書偽造事件では、村木さんの無罪判決直後に、特捜部による証拠品の改ざん隠蔽が発覚。当時の主任検事が証拠隠滅罪で起訴されて実刑となり、犯人隠避罪で元特捜部長、元副部長も有罪が確定した。

村木さんは現在、伊藤忠商事社外取締役などを務めている。〔共同〕

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