2019年6月25日(火)

流出文化財、アフガンに返還 平山郁夫氏ら保護の102点

2016/8/17 20:53
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【カブール=共同】紛争が長年続くアフガニスタンから不法に持ち出され、日本で保護されていた流出文化財計102点が17日までに、アフガンに返還された。返還には約7万ドル(約710万円)と多額の費用が必要で一時危ぶまれたが、アフガン情報・文化省の予算から捻出した。

返還されたのは、バーミヤン遺跡の石窟の壁画断片や、アフガン北部のアイ・ハヌム遺跡から出土した「ゼウス神像の左足」など。アフガンの文化財は、1989年に旧ソ連軍が撤退した後の内戦下で博物館から略奪されたり、2001年にタリバン政権(当時)がバーミヤン遺跡の大仏を破壊したのをきっかけに流出したりした。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)親善大使を務めた日本画家の故平山郁夫氏が01年に非営利組織「流出文化財保護日本委員会」を設立し、美術商の協力などを得てこうした文化財を回収、保管。今回返還された文化財の一部は、今年福岡と東京で開かれた「黄金のアフガニスタン」展で展示されていた。

文化財が収容されるアフガニスタン国立博物館のモハマド・ファヒム・ラヒミ館長は「平山氏らに深く感謝する。博物館にとっても自分にとってもこんなにうれしい出来事はない」と謝意を示した。返還された文化財は同博物館でも12月に展示予定。

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