2019年2月18日(月)

日本人渡来ルートたどる草舟、潮流強く航行中断

2016/7/17 18:56 (2016/7/17 22:31更新)
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日本人の起源を探る国立科学博物館(東京)のチームが17日、台湾からの渡来ルートとみられる3万年前の航海を再現するため、当時を模した2隻の草舟で沖縄県与那国島から約75キロ東方の西表島に向けて出航した。

当初は全行程を人力でこぎ通す予定だったが、うねりや潮流が強いため途中でこぐのを中断し、安全のため伴走していた船によるけん引を始めた。乗っていた計14人も伴走船に移動。18日朝にも人力での航行を再開するか検討する。

チームは「うねりや潮が強い中での夜間航行は危険だと判断した」と説明。18日午後の到着を目指すが、海況によっては19日以降になる可能性もある。

チームは旧石器時代の航海を再現するため、現地に自生する植物ヒメガマを束ねて長さ約6メートルの舟を作製。与那国島や西表島などに住む14人が2隻に分乗し、17日午前7時ごろに与那国島の浜を出航した。ただ外洋では潮流や風で舟が流され、伴走船で引いて針路を修正する必要も生じた。海の厳しさが立ちふさがった形だ。

現生人類は20万年前にアフリカに現れ、世界中に拡散。日本への移動は(1)朝鮮半島から対馬を経て九州に入る対馬ルート(2)台湾から沖縄に至る沖縄ルート(3)大陸の北側からサハリンを通って北海道へと南下する北海道ルート――が考えられる。

今回は沖縄ルートを実証する狙い。鹿児島から沖縄までの南西諸島には約3万年前の遺跡が多く、見つかった人骨化石はDNA分析から大陸由来の可能性がある。九州以北の遺跡と出土物の特徴が異なり、当時中国本土と陸続きだった台湾から海路で渡った集団がいたとみられている。

来年7月には台湾から与那国島まで100キロ余りの航海も予定。流れが速い黒潮を横切ってたどり着けるかどうか検証する。〔共同〕

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