2019年7月19日(金)

H2Aロケット、打ち上げ成功 情報収集衛星を分離

2017/3/17 10:53 (2017/3/17 12:32更新)
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三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前10時20分、政府の情報収集衛星を載せた国産の主力ロケット「H2A」33号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。約20分後に予定の軌道に入って衛星を分離し、打ち上げに成功した。H2Aの打ち上げは1月24日以来、今年2度目。

情報収集衛星を搭載し打ち上げられるH2Aロケット33号機(17日午前)=共同

今回搭載したレーダー5号機は夜間や悪天候時向けのレーダー衛星で、電磁波の反射を利用して地表を調べ、宇宙から高い精度で地上の様子を観測できる。1998年の北朝鮮のミサイル発射を受けて配備された事実上の偵察衛星で、2011年に打ち上げた3号機の後継機となる。

安倍晋三首相は17日午前、「情報収集衛星を最大限活用し、今後とも我が国の安全保障および危機管理に万全を期す」とのコメントを発表した。 前回の打ち上げ翌日からの間隔は52日となり、同じ設備を活用しての連続打ち上げの間隔としてはこれまで最短だった53日から1日短縮する。

H2Aの打ち上げ成功は27回連続で通算32回目。成功率は97%で、国際的に高い信頼性の目安とされる95%を超える水準を維持している。

16年度のH2A打ち上げは今回で3機目。設計の最終段階に入っている次期主力ロケット「H3」は20年度に投入、年間6機程度を打ち上げる構えだ。H3の打ち上げコストはH2Aの半分の50億円程度になる見通し。

三菱重工は近年、海外市場の開拓を積極化している。価格競争力も改善してさらなる海外受注につなげたい考え。

H2Aは欧州のアリアンスペースや米ベンチャー企業のスペースXに打ち上げ本数や価格面では及ばないものの、03年を最後に失敗がない信頼性をPRしてカナダや韓国、アラブ首長国連邦(UAE)などから打ち上げを受注している。

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