2017年11月19日(日)

国内にカワウソ、38年ぶり 対馬で撮影

2017/8/17 11:08
保存
共有
印刷
その他

 長崎県・対馬でカワウソ1匹の映像を撮影したと、琉球大の伊沢雅子教授らのチームが17日、発表した。カワウソは世界に10種以上おり、撮影されたのがかつて国内に広く生息し、絶滅したとされるニホンカワウソか別の種か、判別できていない。国内で生きた野生のカワウソを撮影したのは38年ぶり。

長崎県・対馬で2月に赤外線カメラで撮影されたカワウソ=琉球大動物生態学研究室提供・共同

長崎県・対馬で2月に赤外線カメラで撮影されたカワウソ=琉球大動物生態学研究室提供・共同

 環境省は撮影後に現地調査したところ、ふんが見つかり、DNA分析の結果、ユーラシアカワウソ2匹のものである可能性があると公表した。1匹は韓国やロシア・サハリン由来とみられ、さらに調べる。

 チームは環境省で記者会見し「撮影されたのは成獣の大きさで、栄養状態は良く健康と考えられる」と明らかにした。

 対馬で見つかった理由は(1)ニホンカワウソが絶滅せず生き残った(2)ユーラシアカワウソが約50キロ離れた韓国から海を渡った(3)人が関係して入った――の3つの可能性を挙げ、「餌付けせずに見守り、情報があれば提供してほしい」と呼び掛けた。

 映像はチームがツシマヤマネコの調査で設けた自動撮影装置が2月に捉えた。専門家が動画からカワウソと確認したが、種を特定できなかった。

 報告を受けた環境省は7月に緊急調査し、動物のふんや毛を採取した。ふんの分析では、カワウソは雄と雌1匹ずつとみられる。雄は韓国やサハリン由来の可能性があるが、雌の個体はよく分からなかったという。

 ニホンカワウソは明治時代ごろまで全国に分布し、対馬にも江戸時代に生息していたという記録があるという。生きた姿は1979年に高知県須崎市で目撃されたのが最後とされていた。環境省は絶滅したとみており、毛皮目的の狩猟や生息する河川の環境悪化が原因と考えられている。〔共同〕

今なら有料会員限定記事がすべて読めます!
電子版10日間無料お試しキャンペーンは11月20日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報