2019年7月24日(水)

児童養護施設の子供、59.5%が親などから虐待 厚労省調査

2015/1/16付
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全国の児童養護施設で暮らす子供は2万9979人(2013年2月時点)で、このうち59.5%が親などから虐待を受けた経験のあることが16日、厚生労働省の調査で分かった。08年の前回調査時に比べて6.1ポイント上昇した。

同省は「児童虐待対策の強化で保護につながるケースが増えている」と分析。虐待で心に傷を負うなどした子供のケアが課題となっている。

調査は原則5年おきに実施。児童養護施設で暮らす子供の数は08年比で5.1%減少した。平均年齢は11.2歳、入所時の平均年齢は6.2歳。平均在所期間は4.9年だった。知的障害や身体的な障害などがある子供は28.5%と08年比で5.1ポイント増加した。

入所理由は、放任や養育拒否などを含めた「虐待」がトップの37.9%で、1961年の調査開始以来最も多かった。入所している子供全員を対象に親などから虐待を受けた経験を調べたところ、1万7850人(59.5%)が何らかの被害に遭っていた。

虐待の種類別(複数回答)では、食事を与えないなどのネグレクト(育児放棄)が63.7%で最多。殴打されるなどの身体的虐待42.0%、暴言を吐かれるなどの心理的虐待21.0%、性的虐待4.1%と続いた。

中学3年以上の8412人を対象に将来の希望を聞いたところ、「結婚したい」との回答が41.8%で最多。一方で「施設を出て自立して生活していく自信がある」と回答した割合は29.1%にとどまった。

調査では、児童養護施設のほか、児童自立支援施設や母子生活支援施設などで暮らす子供や里親に預けられている子供の数も集計し、総数は4万7776人だった。

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