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農薬がトンボに悪影響 国立環境研、水田で実験

殺虫剤として稲の栽培に使われているフェニルピラゾール系農薬のフィプロニルを使った水田で、一部のトンボの発生や成長に悪影響が出たとの研究結果を国立環境研究所(茨城県つくば市)の五箇公一主席研究員らの研究チームが22日までに、英科学誌に発表した。

水田はトンボや湿地にすむ生き物の代替生息地としての重要な役割を担っている。チームは「生態系に配慮した農薬の使い方を検討する必要がある」と訴えている。

フィプロニルは、根から吸われた薬剤を害虫が植物の汁から吸うことで殺虫効果を発揮する農薬の一種。

チームは2013年、所内の実際の水田に近い環境で田植えを実施。フィプロニルなど3種類の農薬で処理した苗を植えた場所と、農薬を使わない苗を植えた場所で生物の発生状況を比較した。

捕獲したヤゴの総数を比較すると、フィプロニルを使った水田のみ、シオカラトンボが目立って少なかった。ショウジョウトンボも他に比べて少なかった。

羽化した後に残った殻の総数を比べると、ショウジョウトンボは、農薬を与えた全ての水田で無農薬の水田より少なく、フィプロニルを使った水田ではシオカラトンボの殻は確認されなかった。

ミツバチへの悪影響が懸念されるネオニコチノイド系農薬の影響も調べたが、トンボに対してフィプロニルほどの悪影響はみられなかった。〔共同〕

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