ひまわり8号が撮影、台風や黄砂くっきり 動画公開

2015/4/17付
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気象庁は16日、昨年10月に打ち上げた新型気象観測衛星「ひまわり8号」が撮影した動画を初めて公開した。観測の精度が大幅に向上し、台風の渦の動きを現在よりも鮮明にとらえた。気象衛星で世界初となるカラー画像により、黄砂の判別もしやすくなった。7月に運用を始める予定で、異常気象の監視や予測の向上が期待されている。

公開されたのは、試験運用中のひまわり8号が3月に撮影した台風4号や、1月に撮影した桜島(鹿児島県)の火山灰の動画など10種類。

最新のセンサーを備えた8号は解像度が現在のひまわり7号の2倍となり、撮影間隔は30分から2分30秒に短くなった。台風の目の動きや、渦の中の雲が大きくなる状況をリアルタイムに近い形で観測できる。風の向きや強さなどのデータもこれまでより多く得られるようになるという。

白黒画像では雲と区別がつかなかった黄砂や火山灰もとらえやすくなった。3月に東アジア付近を観測した動画は茶色の黄砂と白い雲との違いが明らかになっている。気象庁は「これまでは白黒の画像と地上での目視が頼りだった。カラー化により、黄砂の飛来状況をきめ細かく把握できる」としている。

積雪の分布状況も分かりやすくなり、3月末に関東甲信地方を撮影した静止画像では、富士山頂の雪が7号と比べて鮮明に見えている。

ひまわり8号は現在、静止軌道上で試験観測を続けている。順調に進めば、7月に7号から観測を引き継ぎ、運用を始める予定だ。

16日に記者会見した気象庁の西出則武長官は「格段に増えるデータを徹底的に利用し、台風や集中豪雨の監視、予測につなげる」と強調した。同庁は今後、予測精度の向上につなげる解析方法の確立を目指す。

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