御嶽山の不明者捜索打ち切り 再開は来春以降

2014/10/16付
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 戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県)の噴火で、長野県は16日、行方不明者7人の今季の捜索活動を打ち切ると発表した。山頂付近は15日に初冠雪を記録。雪崩など二次災害の恐れもあることから、捜索隊の安全を確保する必要があると判断した。捜索再開は雪が解ける来春以降になるとみられる。

 長野県の阿部守一知事は16日夜の記者会見で「雨や雪による悪条件の下で捜索活動を続ければ、隊員の安全を確保できない」とし「断腸の思いだが、大規模な捜索活動を本日をもって終えることを決めた」と述べた。

御嶽山での行方不明者捜索を終え、下山した消防隊員(16日午後、長野県王滝村)=共同
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御嶽山での行方不明者捜索を終え、下山した消防隊員(16日午後、長野県王滝村)=共同

 これを受け、山谷えり子防災相は同日夜の政府の非常災害対策本部の会合で「家族の心情を思うと心苦しいが、知事は苦渋の判断をした」として政府の現地対策本部を解散する意向を示した。

 長野県警によると、噴火による死者は56人で、なお7人の行方が分かっていない。行方不明者の家族ら約20人は16日の捜索で自衛隊のヘリコプターに乗り、山頂付近の状況を上空から確認した。

 噴火翌日の9月28日から本格的に始まった山頂付近の捜索で、警察や消防、自衛隊は延べ約1万5千人を投入した。厚く堆積した火山灰の影響で当初から難しい作業を迫られ、台風などの悪天候で何度も中止を余儀なくされた。火山ガスや噴煙は収まらず、3千メートルを超える高地での活動により高山病の症状を訴える隊員も相次いだ。

 15日には山頂付近で初冠雪を記録、長野県によると、16日午前8時すぎの積雪は5センチに達した。冷え込みも厳しさを増し、火山灰に雨水が染み込んだ山肌は固く凍結しているという。

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